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2006年04月07日
目で見るより鳥肌で見よ
フェリックス=ゴンサレス=トレスの「perfect lovers」という作品をテレビで見た。

ぴったり同時刻からスタートさせた二つの時計が、誤差によって段々と時間がずれていく様子を恋人にたとえたんだって。へー。
ロマンティックだとかは爪の先程も思わないのだが、そのすれ違い感を時計の微妙な狂いで表現してしまうあたりは、これはあなた、アートってやつじゃないすか。こういうの好きだなぁ。
観覧できる時間が限られているとしても、見てる人の中で時間的な広がりを想像できるようになってるのが肝なんでしょうな。
時計の針がずれていく過程を想像していくと、自分の思い出にあった「すれ違い体験」が否応無く引っ張り出されてくるのだが、そういう心持ちにさせる辺りまで意図しているのなら、もう観る人は全てトレスの掌で弄ばれているだけという状態。
というか、「どこまでが作者の意図なんだ?」と思わせた時点で勝ちなんだよね、アートにしても文学にしても。
内田樹が言う「時間的に後れをとっている状態」みたいな。
もちろん感覚的にイイと思わせる作品が最強なんだけど。脳みその解釈ごときでは抗いようがないもの。
野ざらしにとってまさにそれがフランシス・ベーコンだったりするのだけど、おおっぴらにそれを言うと真剣に人格を疑われるので、ブログでこそっと。いや、あんたすげぇよ。
投稿者 野ざらし : 2006年04月07日 22:41